森林浴、森林療法から森林セラピーへ

2014年10月25日 23:13

 「森林浴」という言葉は秋山智英もと林野庁長官の発想により造られました。1982年(昭57)に林野庁が「森林浴構想・(森の香りを浴び心身を鍛えよう)」を発表して、マスコミに連日取り上げられ、このあと、林野庁は自然休養林を国民の森林レクリエーション活動の場として提供し、本格的に森林浴活動を展開することになりました。           

草津基地トレーナ講習会・ロイヤルコース    同・ロイヤルコースサワラの広場        

         ・・・ 森林浴            ・・・森林療法

 

 また「森林療法」は、1999年(平11)の第110回日本林学会の風致部門で、上原巌先生(現、東京農業大学教授)が発表したものです。この森林療法は森林環境をさまざまに利用して健康を増進していくもので、森の緑に触れる・「森林浴のエッセンス」が自然療法に取りこまれたものと思っています。
 その後2003年には林野庁が、「高齢社会における森林空間の利用に関する調査」の報告書で、初めて「森林療法」の名称を使っています。また長野県信濃町には町民有志による「信濃町森林療法研究会」が発足しました。翌2004年には、林野庁、厚労省がオブザーバーの「森林セラピー研究会」が発足し、2007年にはその事業を現在の「森林セラピーソサエティ」が継承して、急速に進展した感があります。。
 現在、森林セラピーソサエティが認定をした全国の森林セラピー基地は、セラピーロードを含め60ヵ所になっています。