森からの便り
日本人とオオカミ
2016年07月17日 12:29
北海道・旭山動物園 シンリンオオカミ(カナダ)
【 オオカミが消えた 】
日本の森林生態系の頂点にいたエゾオオカミは、明治期の急激な人口増加(明治2年・6万人、34年・100万人)による生息・遊動域の分断、乱獲によるエゾシカの減少によって、生きるために新冠御料牧場の馬を襲ってしまった。その結果、人間によって積極的に殺されて明治29年頃に絶滅した。
ニホンオオカミも明治38年...
地球サミット(国連環境開発会議)伝説のスピーチ① 1992年ブラジル・リオ
2015年10月17日 15:39
ニホンジカが増えて高山植物が食べられ、トリカブトが斜面に広がる:聖平 ニホンオオカミは、明治38年に奈良県東吉野村での確認を最後に絶滅した。 生態系の頂点が消えてバランスが崩れ、増えたシカの食害で山野は荒れている。 11年前の2010年(平22)10月、名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(国連地球生きもの会議)が開催された。その初日NHKが会場前から、メインパーソナリティ藤原紀香、総合司会・松本和也で7時間のナマ中継を行った。 ...
地球サミット(国連環境開発会議)伝説のスピーチ② 1992年ブラジル・リオ
2015年10月16日 15:09
ー 当時史上最大規模の地球サミットで 世界の首脳を前に12歳の少女が地球環境の危機を訴えた ー
『 こんにちは、セバン・スズキです。エコ(子供環境運動)を代表してお話します。私たちは12才、13才、の子供たちの集まりで今の世界を変えるために頑張っています。大人の皆さんに大切なお願いをするために、自分たちでお金をためてカナダからブラジルまでやってきました。
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樹木の生きる場所 ① タブノキ 《 水上勉・飢餓海峡 》
2015年09月23日 22:03
タブノキ北限の地 望遠でタブノキを見上げる
青森県岩崎村・武甕槌神社
《 木の名前、花の名前も分からなかった 》
私の初登山は17歳、山梨県の乾徳山だった。それから数年のうちに、5月の八ヶ岳縦走(真教寺尾根から)、8月 北ア 穂高.涸沢合宿、10月 南ア 白根三山縦走(池山尾根から)、12月 富士山.冬山訓練、正月 南ア.北沢合宿(仙丈・甲斐駒...
樹木の生きる場所 ② ダケカンバ(知床半島、野付半島)
2015年09月20日 16:59
流氷が流れ着くオホーツクの海岸 …
地元の釣り師? 左腰に大きな魚籠を付け… オジロワシが舞っていた。
羅臼の海沿いを走る87号線、その崖地に生きるダケカンバ(海抜20mほど)
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北限のブナ林自生地 黒松内 ①
2014年10月15日 14:39
北限の歌才ブナ林 入口 中央のブナ 径約1m
2013年9月初旬、日本のブナ林自生地の北限である北海道・黒松内町の歌才ブナ林に行ってきました。場所は渡島半島で、長万部から日本海側の寿都に向かって函館本線が北上し、20㎞ほど先で北東方向に曲がる、その辺りです。 ...
北限のブナ林自生地 黒松内 ②
2014年10月13日 14:22
ブナ(シロブナ)は落葉広葉樹林を代表する樹種で、九州の桜島の南にある高隅山(1,223m)を南限として、北海道・渡島半島の黒松内低地帯(歌才ブナ林のところ)を北限としている。年平均気温は10℃前後、降水量は年1,000数百mmのところ、そこは冷温帯域で、高さでは山地帯といわれ、東北の山地や日本海側気候の雪積地帯がメインの住処です。
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レバノンスギと 叙事詩「ギルガメシュ」 ①
2014年10月12日 18:00
この地球生態系を支えている「みどりの自然」と、その恵みを受けて生きるその他生物との繋がりに関心を持った頃、「安田喜憲著:森と文明の物語ー環境考古学は語る(筑摩書房)」に出会いました。さて、今回あらためて読み直してみましたが、まだレバノンスギは生きているのでしょうか。 ・・・・・ 森と文明の物語の一部を紹介します。
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レバノンスギと叙事詩「ギルガメシュ」 ②
2014年10月11日 20:00
消えた森を求めて、花粉分析
先のエブラ王国があった遺跡に立ってみると見渡すかぎりハゲ山であった。ここには本当に森があったのか。証拠となるレバノンスギの花粉の化石を見つけるために、遺跡西方のアスサリエ山麓のガーブ・バレイにボーリング調査をした。(著者は、福井県の水月湖・湖底の縞模様堆積物に、日本語訳「年縞」と命名した環境考古学の提唱者)
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